2021を振り返るシリーズ。いくつか出していく予定です。
作品に触れた時期とか媒体によって文章量が全然違う。許してください。
各作品ネタバレ等に対しての配慮はあまり無いのでタイトル見て「これネタバレ見たくないな」ってやつは飛ばしてください。
漫画編
・兄の嫁と暮らしています。
兄が病死してしまい、兄の結婚していた嫁と一緒に暮らすことになった女子高生の話。
兄(夫)の存在で繋がっていた二人はそいつが死んでしまったら他人なのか…?他人同士が一緒に暮らすことはおかしいのか…?的なアレ。ベストオブ百合。
妹視点で話が進行することが多く、嫁の台詞の裏側みたいなものを想像することが多い。嫁から時々出てくる弱音の吐露みたいなものが自分には凄く刺さる。
自分は「世界が敵になっても俺は味方」じゃなくて「世界が敵ならば俺は味方」タイプの人間なのだなってことを実感した。
あと昔読んでいた「犬神さんと猫山さん」という漫画を描いたくずしろという方が作者なのだが、この人の経歴見たら天才過ぎてびっくりした。なんやねん4本同時連載って。
・間取りはどれにする?
建築学部の女子大生二人が将来住む家の間取りを考えて遊ぶ話。
住宅の豆知識とか教えてくれて純粋に面白い。ゆるキャンとかもそうだけど専門性高い百合作品好きかも。
読むと引っ越しがしたくなる作品。
・推しの子
「かぐや様は告らせたい」の赤坂アカが話を考えて「君は淫らな僕の女王」の横槍メンゴが絵を描いた漫画。その組み合わせの時点でカロリーが高すぎてかなり長い期間積読してた。
アイドルオタクの医者が推しアイドルの子供として転生して、訳あって芸能界に足を突っ込んでいく話。
転生モノらしい心理戦の要素が面白い。主人公だけじゃなくて色々な形で芸能界に関わる人達の思惑の交差が話に深みを与えていると思う。
まだ最新刊を読めていないけど、自分は有馬かなと主人公の絡みがかなり好き。
ゲーム編
・Dead by Daylight
ちょっとズルいかもしれないけど去年一番遊んだゲームなので…
1人の殺人鬼(キラー)と4人の生存者(サバイバー)に分かれて戦う非対称型対戦ゲーム。まず非対称型ゲームっていうカテゴリが強いと思う。
簡単にルールを説明するとサバイバーはキラーに捕まらないように五台の発電機を修理してマップからの脱出を目指す。逆にキラーは各サバイバーを三回ずつ捕まえて全員を処刑する。
今まで対戦ゲームを遊ばなかった理由に「ある程度上手くないと迷惑を掛けてしまうかもしれない」みたいな懸念があったのだが、このゲームは味方を助けること、キラーを陽動すること、発電機を修理すること等の様々な形で貢献することが出来るので何というか上手く出来ないことの罪悪感が薄い感じ。バレーボールよりはバスケットボールに近いって感じ(ガチでスポーツ出来ない人にしか伝わらなさそう)。
色々なホラー映画とコラボしたりしていて、それらの作品を見るモチベーションにも繋がるのも良い。ホラー界のスマブラ。
余談だがこのゲームのおかげで対戦型ゲームへの抵抗が少し薄れて、Apex Legendsとかも少しの期間だけやっていた。
・アサツグトリ
この間個別記事書いたので割愛。2021扱いでまぁええやろ。
最近フリーズ対策のアプデが来たらしい。
・ファイアーエムブレム 風花雪月
今さらプレイした。ファイアーエムブレムシリーズの最新作。
三つの学級の中から一つを選んで教師として生徒を導く話。ゲーム後半では選んだ学級の生徒達と一緒に戦争に参加し、他の二学級の生徒達と殺し合うことになったりします。場合によっては自分の学級の生徒とも戦うことになります。
キャラクター同士の人間関係が物凄いことになっていて、例えばあるキャラクターの父親の敵が同学級に居たりします。しかもそれをお互いに把握しています。
自分は他学級の生徒とはあまり交流を持てなかったけど、どうも学級を跨いだそういう人間関係もあるっぽい。FEの支援システムを上手いこと活かしてますね。
育成システムも既存のものとは大きく異なっており、キャラクターによって伸びやすい能力はあるけど上手いことやればどんなステータスでも伸ばせるようになってます。スマブラでベレトがFEの各武器(剣/斧/槍/矢)を使うのも多分風花雪月の育成システムを踏襲しているのだと思っています。
そんな訳で多分このゲームは全部の要素を把握することは相当困難で、人によってゲーム自体の体験性、各キャラクターへの解像度みたいなものは異なってくるのだと思います。凄い。
少なくても全学級分のルートを把握するぐらいはしておきたいですね。いつ二週目以降やろうかな。
アニメ編
今更。OPとケイネス先生しか知らんかった。
各キャラクターにちゃんと戦う理由みたいなものがあって、何も知らない状態で見た自分からしたら群像劇に近い感覚があった。誰が生き残るんだろう、みたいな。
Ufotableが手掛けているだけあって映像の質がとにかく高い。おかげでちゃんと戦闘シーンが映える。自分のお気に入りはライダーの固有血界内の描写。あの描写が丁寧なおかげで英雄イスカンダルの偉大さがちゃんと伝わってくる。
これを見た後にFate/stay nightを観れたのは良かったと思う。本編の時間軸への移行が自然。ただし話はかなり暗め。
あとstay nightに比べると全体的に美男率が高いのも好き。
・灰羽連盟
安倍吉俊先生の原画展で見かけて気になったので。原作も買ったけど読めてないや。
荒木飛呂彦を彷彿とさせる設定の作りこみが面白い。自分は灰羽が輪っかを自作して、それが身体になじむまで棒みたいなやつで支える設定が好き。
serial experiments lainと同じ作者の作品だけど、こちらの方が自分たちにとって身近な感情の比喩表現になっていると思っていて、共感性が高いと思う。
個人的にはlainより刺さった。
一切歌詞の無いOPってこのアニメで初めて見たかも。
・N・H・Kにようこそ!
三連今更感。あとこれも安倍先生関わっとるね。
引き篭もりの主人公がゲーム製作、自殺オフ、マルチ商法等様々なアブノーマルを渡り歩いていく作品。
最近「なんだかんだ言っても普通に生きるのが一番楽」っていう考えが自分の中に強いんですが、最後の方がそんな展開なので好き。
海で自殺しようとする回が大好き。ヒロインの台詞が「共に生きること」の完成系みたいな理由だと思ってる。ここらへん上で紹介した兄の嫁と若干近いものがあるかも。
EDがその回で変わるのも良い。「生の素晴らしさ」みたいなものを感じさせます。
原作だとかなり話違うらしいですね。そっちも読みたいです。
映画編
・映画大好きポンポさん
映画の知識以外に取り得が無い男が師匠の脚本で映画を撮る話。
題材が題材なだけに演出がとても面白い。アニメ映画じゃなくても十分面白く出来る話だと思うけど、トランジションやアニメーションの面白さがアニメ映画ならではといった感じ。
創作系の趣味を持っている人には色々な意味で刺さるんじゃないかと思う。自分は「分かる」という感情もそうなのだけど「羨ましい」という感情も湧いた。多分この感覚が伝わる人は多いと思う。
でもポンポさんの最後の台詞はとにかく好き。あんなんその手の趣味持ってる人だったら主人公に感情移入して全員泣いちゃうでしょ。
自分の宗教観出ちゃうんだけどポンポさんの「長い時間顧客を拘束するのは時代に合ってない」から始まる「映画は90分が理論」理論めちゃくちゃ分かりみなんですよね。
EDの爽快感大好き。カンザキイオリさん作曲らしいです。
・愛がなんだ
よく聞いてるポッドキャストで紹介されてた作品。
セフレのことが好きすぎて都合良く扱われる女が主人公の作品。
不健全な人間関係があまりにもリアルに描かれてると思う。他人事じゃないかもしれない。
人は誰かに都合良く利用される一方で、誰かのことを都合良く利用してるよね、みたいな描写がとにかく胸に刺さる。やっぱり他人事じゃないかもしれん。
インディーズ調でかなり見やすいけど、キャストの演技力はとても高いと思う。
ちょっとメッセージを把握しきれていないところがあるかも。もう一回観たい。
・スクリーム
上述のDead by Daylightのゴーストフェイスの元ネタ作品。厳密にはちょっと違うんだけど割愛。
既存のホラー映画の定番を逆に風刺として利用しているのが特徴。
ホラー映画って凄く申し訳ないことを言うとクオリティがあまり高くない傾向にあると思っているのだけど、これはかなり面白かった。
コメディ調で描かれていて全体的に画面が明るい。普通この手の作品で殺人鬼や怪異と戦う時は暗い場所のイメージがあるが、スクリームは明るい場所でも割と戦ってた印象。
それに伴って(?)、ゴーストフェイスは意外と弱い。というか被害者の人間たちが割と健闘する。でもそれが逆に余計に怖さを引き立たせていると自分は思った。弱いから文明の利器もちゃんと使ってくる。滑稽さが緊迫感を助長させているという印象。
続編も存在して、その中でスクリームの映画自体をネタにしたりしてるらしいです。気になる。
こんな感じでした。次は何編だろ考えてないや。
間空いたらごめんなさい。