ちょっとだけ話したことがあるかもしれないけど、自分は昔合成ポケモンという活動?をしていた。
小学5年生ぐらいの時だった気がする。実は当時何らかの事情で2年間ぐらい家のPCをインターネットに繋げなくて、久しぶりのネットで見たのが合成ポケモンだった。
記憶が曖昧だけど、確か初めて見たのはその時じゃなくてネットに繋げなくなる前の小学2年生の時だったはず。
凄く有名なガセポケモンに「コンブール」「ワカメッチ」というのが居て、そこから経由して合成ポケモンという文化を見つけたのだったと思う(その二匹が割と合成ポケモンの話題の中で語られがちだった)。
で、その文化が忘れられなくて、久しぶりにネットに繋げた時に「合成ポケモン」のワードで検索をかけた。つまりその時は偶然ではなく意図的に調べたということです。
合成ポケモンとは?
その名の通り、ポケモンのドットを合成して新しいポケモンを生み出す文化。
少し前に「ポケモンフュージョン」というサイトが流行ったが、あれをイメージして貰えると分かりやすいと思う。
ポケモン以外にもトレーナーやマップ等でも同じようなことがされていた。
少しややこしい話になるけど、名前の割に「オールドット」という文化もあった。
自分がやっていなかったのであんまり詳しくないけど、ポケモンのドット絵に寄せたオリジナルのポケモンを作ろう!みたいなものだったはず。
流石に敷居が高いので、当時自分の周りには居なかったような界隈上位の人達がやっていた印象がある。
XY以降のポケモン本編が3Dになってしまったことやジオシティーズがサービス終了したことで大きな痛手を受けて、今は界隈自体がほぼ消えてしまっているっぽい。
秘蔵ファイル
当時本当にハマっていて、こんなファイルも作っていた。
大図鑑よ大図鑑。小学生なんてこんなもんや。
中身はこんな感じで、どこぞのサイトの展示室を印刷したものがズラりと閉じてあった。
注目してもらいたいのが右の画像の評価コメント欄。合成界の多くのサイトではユーザーの作品をサイト内の展示室に掲載する際に管理人が評価を入れる文化があった。
この「修正点はありません」という文章は合成界を語る上で避けて通れないと思う。
他に、自作の合成マップも閉じてあった。後のトピックと順番前後しちゃうけど紹介します。
ツッコミどころが多すぎる!
無駄な空間多すぎるだろ!なんでポケモンセンターあるのに回復スペースが外に別にあるんだよ!そこに人が入ってるのもおかしいだろ!
上の方に大量にいる女主人公は何なんだよ。何で追われてるんだよ。
界隈的な話
当時自分はタイムマスターというハンドルネームで合成ポケモンをやっていた。もうどこにも履歴が残って無さそうなので何でも言える。
よく居たサイトは『コンポジションサイト』や『合成ポケモンの城』。
どっちもそれなりに大きいサイトで、特に前者は常連の固有の展示室みたいなものがあった。自分も展示させて貰ってた。
自分は当時小学生で周りに居る人達もそんなに歳が離れていなかったのでそういう事情もあるとは思うのだけど、各々がメインで使ってるサイトからリンクで飛べるサイトに同じような人達が集まって、界隈みたいなものが出来ていた気がする。
つまり自分たちは若年グループ的な感じで固まっていて、合成界メインストリーム層みたいなところとはあんまり関わりがないみたいな。
音MADで想像するとかなり分かりやすいと思う。
当時の作品
ホントにちょっとだけ、昔作っていた合成ポケモンを発掘出来た。
一番左のやつが自分のシンボル的な合成ポケモンで、確か『ネスタイム』という名前だったはず。ディアルガの脚をベースに使っているのが由来なのだと思う。
本当はかなりたくさん作っていたはずなんですけど、HDDにこれしか残ってなかった。
当時は自分が展示させて貰ってるサイトがなくなることとかを想定してなかったから自前で保存していなかったのかも…?
さて、合成ポケモンの評価の基準として「合成数」や「原型隠し」が挙げられる。
合成数はその名の通り合成に使ったポケモンの数。10以上だとそれなりに頑張ってる部類だった印象。
原型隠しは合成にどのポケモンを使ったかが分かりにくいか?というポイント。正直結構人によって基準変わりそう。
で、自分の作品に戻ると、合成数はだいたい全部5を下回るぐらい。
合成に使ったポケモンも全部分かる人もそれなりに多いと思う。
つまり、あんまり上手く出来てない。今もそうだけどディティールを凝るとかそういう部分が足りていない故にこうなっているんだと思う。
久しぶりに作った
頭のバランスがちょっと悪いとは思うけど、正直当時より全然上手いと思う。
合成数が多分10かな?原型もそれなりに隠れているように見える。
評価宜しくお願いします。
名前は思いつかないから「ナアリ」とかでいいと思う。
合成ポケモンで得たもの
パソコンを使って初めてやった創作的な活動だったので、単純に身に付いたものは結構多いように思う。
例えばペイントの使い方はもちろんだし、自作のサイトを作るためにHTMLもその時点で少しだけ覚えた。
ペイントに関連したところだと、音MADの中で使うコラ画像なんかも自分は結構丁寧にやってる方だと思うのだけど、多分それはこの活動の影響が大きい。
また、この界隈はめちゃくちゃ無断転載に厳しくて、間違いを犯した人のIPアドレスを載せたブラックリストみたいなものも流布していた。
そのおかげで自分はインターネットにおける無断転載的なものには少し気をつけている節はあるかも。人が描いた二次創作イラストとか絶対使えない。
余談
今回の記事を書く際に「合成ポケモン」で検索して上位に出てきたサイトのチャットに偶然人が居て、少しだけ話すことが出来た。
やっぱり今は人はそんなに残っていないらしいのだが、合成したものをイラストに起こして、pixivに投稿するという流れが少しあったという話を聞いた。
新しい素材は増えなくてもそういう新しい楽しみ方が出来るのは素敵だと思った。
多分もう書きたいことない。以上。