全話見たやつだけ書いてます。
ネタバレ上等。
新作
・その着せ替え人形は恋をする
雛人形職人見習いの主人公がオタクのギャルにコスプレ衣装を作る話。ラブコメ。
主人公もヒロインもフィクションにしか登場しない都合の良いキャラクターといった感じで、正直ラブコメとしてはあんまり好きになれなかったです。
ただ、ポップな感じの演出(ラブホ回のぴえん顔背景とか)や、空気感みたいなものはかなり好きで、見てて飽きない作品でした。
・平家物語
原作はあのド有名な古典。
ただ平家物語をアニメにするのではなく、平家一門と共に過ごした琵琶法師の女の子を主人公とすることでその栄枯盛衰ぶりを身近なものとして感じさせてくれたと思います。言ってしまえば一つの一家が没落するだけだけど、そこには確かに一人一人の人々が居たんだぞみたいな。
それが琵琶法師達が平家物語を語り継いだ理由としても解釈出来ますね。
『リズと青い鳥』の山田尚子さんが監督していて、自分に空気感が合ってた気もする。
・スローループ
両親の再婚で姉妹になった女子高生二人と釣りのお話。
釣りの話も面白いんだけど人間関係周りの話が自分はかなり好き。
メインの主人公二人とは別に居る恋ちゃんという三人目のキャラクターの感情が好きすぎる…
大人びて見えるけど弱い所もあって、たまにそれが周りから垣間見える、とても魅力的なキャラ。
正直絵で損してるアニメって感じが強い。
・明日ちゃんのセーラー服
原作が「読む画集」とか言われてる作品で、アニメでも圧倒的な色彩美。
田舎のお嬢様学校の一つの学級が主な舞台で、完璧な主人公の明日ちゃんを通してクラスメイト達の学校生活を俯瞰して観ていく感じ。
それまでの話で明日ちゃんがやってきたことが最終話で還元されるのがとても良かった。
若干ニジガクに似てるかも。
・進撃の巨人 ファイナルシーズン パート2
世界で一番面白い漫画のアニメ化。
今期はやっぱり敵国同士だった二つの勢力が手を組むのが特徴ですよね。しかも利害の一致よりも互いを認め合う側面が大きい形で。
初期に「人類よりも強い敵が現れたら人類は手を取り合う」みたいな台詞がありましたが、それが完璧に体現されてます。
話が良すぎて良質な作画とかの話が後回しになる… 完結編も楽しみ。
旧作
・色づく世界の明日から(2018)
ある時を境に色が見えなくなった少女が祖母の魔法で60年前の過去に飛ばされる話。
過去の世界で高校時代の祖母や美術写真部(後に「まほう美術写真部」になる)の面々と関わるうちに、だんだん感情を取り戻していく。
テーマがテーマなだけに色彩には力が入っていて、特に長崎の街を俯瞰して見た際の風景画や花火のシーンは素晴らしかった。彩度高め。
高い場所からの画や、11話の部屋の明かりの点滅で意思疎通を図るシーン等、坂の多い長崎という舞台が活きてたなぁと思う。
めちゃくちゃ面白い!って訳ではないけど、観てよかったと思うアニメ。
何よりOPが良い。曲も映像も作品の良いところを詰め込んだ感じで、一度も飛ばさなかった。
・白い砂のアクアトープ(2021)
夢破れてアイドルを引退した風華と、沖縄で水族館の館長を務めるくくるが主人公。
2クール目では別の新しい水族館に舞台を移し、くくるは企画部として働く。1クール目でド派手にやってたくくるが社会に揉まれていく様、他のアニメじゃ絶対見れない。
24話分使ってじっくりと話を展開していて、急な展開が無かったのが良かった。前半と後半で話がガラッと変わるけど、全然違和感無かった。
おじいの「自分の選んだ道を正解に変えていくことが大事」って台詞が好きすぎる。
・凪のあすから(2013)
前二作と同様に篠原監督が手掛ける海シリーズ作品。海中に住む人間が存在する世界が舞台。
海に住む少年少女4人と地上に住む少年1人、それと2クール目からは地上の少女2人もメイン格になる。
一話の時点で人間関係が中々凄いことになっているのだが、後半では海の人間の「冬眠」という特性により、歳を取って大人になった人と歳を取らないまま眠っていた人が混在してとんでもないことになる。欲張りすぎる。
神話的な話も組み込んでいて、海神様を祀る儀式のシーンが特に圧巻。アニメの人間の晴れ姿を観て本当に息を飲むって経験が出来た。凄い。
人生の中で見たアニメの中でもかなり面白い部類。
・ゴールデンカムイ(2018)
伏線とかそういうのじゃなくて面白い一話一話が殴りかかってくる感じ。
魅力的なキャラクターが多いけど自分は土方歳三の頭の良い強さみたいなものがツボ。
意識的に通話する時間減らしてたりしたのもあって結構見た。
春アニメはめちゃくちゃ豊作だから過去作見てる暇あるか分からんですね。