【布教】『蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブ』の好きなところを書く in 20230605

なんかここ最近のこのブログ、大体このコンテンツの話をしている気がしますね。

今回こそはガッツリと『蓮ノ空女学院スクールアイドル同好会』のお話をします!

自分の周りでこのコンテンツの話を出来る人が居ないから感情を消化する先が無いんです!だから文章を書くしかない!

 

ある程度布教記事の体を装ってるつもりなので、まだ蓮ノ空に触れたことがない人もお時間に空きがありましたら是非読んで頂けると嬉しいです!

あわよくばそのまま蓮ノ空の何かしらに触れて僕とお話しましょう!まずは曲だけでもいいぞ!

 

・仕組みが凄い:バーチャルスクールアイドルとは

大きな特徴として、蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブは「バーチャルスクールアイドル」という側面を持っており、我々と同じ時間軸に生きる存在として描写されています。

個人的にはバーチャルYouTuberという概念が最初に出てきた時に"こうあってほしかった"形がそのまま形になったものだと思っています。架空のキャラクターに対して我々と同じような実在性を感じることが出来るような。

 

蓮ノ空のメインコンテンツは基本的に『Link!Like!ラブライブ!というスマホアプリで進行していきます。

このアプリは主に「カードゲーム」「生放送」「ストーリー」の3つの機能を持ちます。カードゲームはこのアプリにおけるゲーム部分、ストーリーは読んで字の如くの機能です。

 

ストーリーもこんな感じで各話に対して想定された年月があり、現実のカレンダーに沿って進行していきます。

4月始まりなのでペルソナシリーズが好きな人とかは取っつきやすいかもしれない。

 

「生放送とは何なのか?」と思った人もいるかもしれませんが、アプリ内に独自の配信プラットフォームを持っていて、普通のVTuberYouTubeの中で行うような生放送を行っているのです。

この生放送も現実のカレンダーと同じ時間軸の中で行われており、これは同時にストーリーの時間軸と連動しているということでもあります。

例えば蓮ノ空女学院では6月末に文化祭が行われるのですが、最近はストーリーでも生放送でもその文化祭の準備についての話を頻繁にしているといった具合です。今日は夏服が初披露されました。

この生放送は実質的にストーリーの一部ぐらいに捉えても良いと思ってます。

 

・生放送とキャラクター

この生放送について少し掘り下げたいこととして、キャラクターのロールプレイについての話があります。

 

ストーリーの第1話で主人公の日野下花帆は学校から脱走しようとしていた時に上級生の乙宗梢先輩と出会います。

つまり神視点である視聴者の認知としては「花帆が脱走しようとしたことを知っている」一方で花帆本人の認知では「自分が脱走しようとしていたことを視聴者は知らない」ということになっているズレが発生するのですが、生放送でその話をした際にはきちんと花帆の認知から話が進行します。

他に、二年生の夕霧綴理先輩は同じユニットを組む後輩の村野さやかに日常生活のお世話をしてもらっていて、綴理先輩の不思議な表現を大勢に伝わりやすい表現に翻訳するのも半ばさやかの役目になっています。

一度この二人が樋口楓のラジオ番組に出演したことがあって、その時にもこの感じが全然変わらないんですよね。

いわば自分達のテリトリーの外の生放送でこのキャラクター性を再現してるの、本当に凄いことだと思う。

 

このように、ストーリーで出てくるキャラクター達が本当にその世界に存在するままに配信を行っているという感覚で楽しむことが出来ると思います。

中の人の素が出てくる、みたいな2D系VTuberのメタ的な流れに違和感を感じている人にはかなりオススメしたい部分。

・「スクールカレンダー」と刹那性

ここまで読んで頂けるとお分かりだと思うのですが、蓮ノ空においては日付とか時間の経過みたいな部分はかなり大事な概念になっています。

少し鋭い人はもっと考えているかもしれなくて、例えば「三年後はどうするの?」といったことを思ったかもしれません。

 

その時になってみないと実際にどういう形になるかは分からないのですが、公式としては「1年365日、入学から卒業までの限られた時間のなかで、 彼女たちと喜び、悲しみを共にし、同じ青春を過ごす」と明言しています。

つまるところ、恐らくですが三年後には恐らく主人公も含めた現六人の部員全員が卒業する可能性が高いと思います。

 

一年生の主人公達とユニットを組む先輩達もこのシステムに基づく以上、恐らく主人公達を残して先に卒業してしまう展開があるのだと思っています。

これも公式の方からそれらしき一文が出ているので、恐らく避けられない展開なのだと思います。

 

ストーリーティザームービーより

 

そういう部分において蓮ノ空って他のあらゆるコンテンツよりも刹那的なものを感じていて、それが一番魅力的な部分だと僕は思っています。

終わりがあるから美しいって訳じゃないですけど、終わりがないものって僕は嘘だと思っちゃうし、現実として変わらないものって有り得ない訳ですし。

そういうことを考える人にとっては今後の展開が気になって仕方ないコンテンツだと思います。どうなるのかが本当に分からない。

 

余談なんですけど、蓮は咲いている期間が短いという理由から「離れゆく愛」という花言葉を持つそうですね。僕はこれは公式が意図したことだと思ってます。

・曲が凄い

正直こういうコンテンツだとこれってかなりありきたりな意見で、これだけだとあんまり説得力が無いと思うんです。単に「曲が良い」だけだと当たり前まである。

僕が思う蓮ノ空の真に凄い部分は「一曲一曲に対しての掘り下げがしっかりしている」ということだと思っています。

 

どういうことかというと、殆どの楽曲に物語や属性付けがきちんとされているということです。

CDにおいてはB面に属するポジションの曲であっても「ストーリーの各回で使用された楽曲」であったりとか「毎月末日に行われる生放送ライブの各回で初披露された楽曲」だったりして、何らかの肩書を持っていることが殆ど。

それ以外にも有名イラストレーターや映像作家を起用したMVが公式YouTubeに投稿されているというパターンもあり、個人的にはこれはかなり推したいです。

 

例えばここで一曲ご紹介。

この曲はユニット1stシングルのカップリング曲に当たる一曲で、ストーリーやライブとの紐付けはない楽曲ですが、フル尺のMVが付いています。

見てもらえれば分かると思うんですが、にじさんじやホロライブに所属するVTuberの方が上げる歌動画のような高クオリティな映像に仕上がっていて、楽曲の世界観や雰囲気を存分に演出するものとなっています。

イラスト担当は自身もVTuberとして活動するしぐれうい先生、映像担当は歌ってみた動画等に映像を描き下ろしているacoさんです。

 

こんな感じのリリックビデオ動画が7曲分上がっていて、それぞれに携わるイラストレーターや映像作家の方も実力派揃いで、どれも高水準に仕上がっています。

今までに携わった方々は以下の通り。敬称略。

イラストレータ

フライ、美和野らぐ、さいね、しぐれうい、みすみ、森倉円、Aちき

映像作家

yama_ko、筆者、佐久間よる、藍瀬 まなみ、aco

そんな全ての曲がA面級と言っても過言じゃないと言えるほど濃い蓮ノ空の楽曲ですが、その中でも特に自分が語りたい曲をユニット別で1曲ずつご紹介します。

 

水彩世界 / スリーズブーケ


主人公ユニット・スリーズブーケの楽曲です。ストーリーの第1話に関連する楽曲。

ユニットの初期曲という立ち位置でありながら蓮ノ空の魅力がギュギュッと詰め込まれた至高の一曲。なんなら一番好きかも。

別々に生きてきた二人の人生が交わるようなパートの分け方が美しい。

春風に舞う桜色
夏空叫んだ日の青
秋の暮れ燃える赤
白銀の冬


余白だらけの一日も
ただ過ぎて行く一秒も
宝物になるんだ 君となら

2番Aメロ部分の歌詞です。カレンダーに沿って線形に時間が動いていくコンテンツでこの歌詞やるの、いくらなんでも主人公ユニットの特権がすぎると思うんですよ。

前半部分だけでも頭の中に鮮明に情景が浮かんでくるような美しい歌詞なのに、後半でまだその流れが続いててあまりにも圧が強すぎる…。

「君」の存在が示唆される後半部分でドラムが増えて静かに盛り上がるのもとても良いですね。出会いによって生まれた時間が動き出す感覚みたいなものが存分に表現されていると思います。

個人的にはこの歌詞を歌っているのが先に卒業していく二年生の梢先輩側なのが震えます。梢先輩の卒業式でこの曲流れたら泣いちゃうと思う。日々のことを「宝物」って表現するの、多くの場合はその日々が過ぎた後にしか出来ませんからね。

 

この部分、ライブの時のステージ演出や振り付けも凄く良いんですよね。

歌詞に合わせて色が変わるステージの上に一人だけ映る梢先輩の独白のようなソロパートが始まり、出会いを感じさせるドラムの音ともに花帆が画面に現れて「宝物になるんだ 君となら」の部分でいつの間にか隣に並んでいた花帆の肩を叩いて笑顔の花帆が振り向くという。まさに"尊い"の具現化だと思う。

 

Tragic Drops / DOLLCHESTRA

初期ユニットのもう片方・DOLLCHESTRA(ドルケストラ)の楽曲です。

こちらは現状の最新曲で、5月末の生放送ライブで初披露されたばかりの曲です。

 

重いピアノとドラムの音が疾走感と同居する一曲。そして何よりも最初から最後まで救いが殆どない歌詞が印象的。

音楽にそんなに詳しくないんであんまり自信が無いんですが、この曲結構凄いことやってるような…?各ポイントでの曲調がガラッと変わっていて展開たっぷり。

疾走感溢れるサビが終わった後に鳴り響くピアノの音があまりにもカッコいい。

MVの中で誰も居なくなった夕焼けをバックにして曲名が現れるのも良いですね。

 

さやか「どんな時だって君となら乗り越えられる。そう思ってた。」

綴理「でも負担になるのは嫌。ごめんね… 好きで。」

1番Bメロに当たる部分のこの台詞がとんでもない。DOLLCHESTRAの関係性に対して凄く暗いものを感じてしまう。

かなり雑な話になるのですが、DOLLCHESTRAは二人ともが「過去に対してトラウマがある」「相手に対して自分の不甲斐なさを申し訳なく思う」という共通点を持っていて、ストーリー中では一応それに対してある程度のアンサーが示されてはいます。

でも現実的なことを考えた時に知り合って半年も経っていない状態で真に深いところまで理解し合えるかどうかってかなりファンタジーな部分だと思っているんですよね。特に綴理先輩の過去についての話ってまだかなり秘匿されているように思います。

そんな中で出てきたこのフレーズ、僕の心に棘を残すには十分すぎる威力がありました。嘘じゃない楽曲すぎる。

 

ただ僕はDOLLCHESTRAの二人がこの曲のようなバットエンドを迎えることは当然望んでいなくて、最後には「これが通過点だった」と言えるようなハッピーエンドを歌う曲が出てきてほしいなと思ってます。

越える為の挫折の象徴としてこの曲が存在していてほしい。

 

ド!ド!ド!  / みらくらぱーく!

このユニットは現状ストーリー内で結成されておらず、キャラクターとしてもどのように絡んでいくことになるのかがあまり分かっていないので、曲の紹介だけに留めます。

境遇の関係上あんまりコンテクスト的なものを感じないので多分みんなが平等に楽しめる曲であるとは言えるのだと思う。

 

 

楽曲についてはもう一点触れたい部分があって、なんと各キャラクター1曲ずつ、各ユニット2曲ずつ版権曲のカバーが存在します!

これについては音源の紹介は避けるのですが、さやかちゃんの『そばかす』とか綴理先輩の『ロストワンの号哭』辺りはかなりハマってるなと思います。

こういうことをやってくれると「このキャラクターにはこの曲も似合いそうだ!」みたいな妄想が捗るのでとても有難いんですよね… 僕は綴理先輩の歌う『Os-宇宙人』が聴きたいです。僕はあの曲のことを不器用なヒロインが拙い言葉で精一杯愛を伝える歌だと解釈してます。

画像

 

・関係性が凄い

もう記事のここまでの時点で片鱗見えすぎてると思うんですけど、キャラクター同士の関係性がかなり凄い!

今のストーリーの段階だと2人コンビのユニットが2つあって、それぞれの中での関係性ももちろん素晴らしいのですが、特に中心にあるのは本編開始前からずっと続いている梢先輩と綴理先輩の話だと思っています。

その中にこれから後輩二人や今後入部することになるであろう二人がどのように絡んでいくのか… というのが今の蓮ノ空の段階なのだと思う。

 

これもかなり雑に書くのですが、梢先輩と綴理先輩は本編開始の半年前にユニットを組んでいたが、足並みを揃えることが出来ず解散したという経緯があります。

雑というか、まだあんまり全貌が描かれていないというのが正しい気もします。

ただ、話を追っていくうちに「元カノ」みたいな言葉で茶化すべきではなさそうな深い断絶は現時点でも存分に感じることが出来ます。

 

その辺りの話はストーリーの第4話で部分的に、第7話の辺りで比較的踏み込んで掘り下げられることになります。

第4話、あまりにも"生"といった感じで僕は大好きです。

 

基本的に常識人で頼れる先輩として描かれている梢先輩なんですが、本質は蓮ノ空の物語を大きく動かす特大感情女だと思ってます。

僕の中ではユーフォの希美先輩と同じ枠。DOLLCHESTRAの二人の物語はこの人の存在無しでは始まらない。

 

これ、ほぼ間違いなく梢先輩の台詞なんですよね。綴理先輩は入学の直前にスクールアイドルという存在を知って、そのままクラブに入学したという経緯があるので。

この言葉にトラウマを受けた綴理先輩は「人と一緒にパフォーマンスの出来ない自分はスクールアイドルではない」という考えに縛られてしまうのですが、そこに現れたさやかちゃんがそれに対して真っ向から立ち向かう訳です。

これがストーリー4話の大雑把な流れであると共に、DOLLCHESTRAというユニットの最初の話です。

 

重要な部分として、さやかちゃんはスクールアイドルという存在に対しての思い入れはあまり深くないんですね。フィギュアスケートのスランプを抜け出す為の足掛かりになることを期待してクラブに入部しています。

 

で、そんなやり取りを経た少し後に公開された7話なんですが、梢先輩とさやかちゃんが綴理先輩について会話するシーンがありまして。

ここの一連のやり取り、あまりにもヤバすぎる。公式でこんなことやるんだって思った。

綴理先輩に深いトラウマを植え付けておきながらも、やっぱり綴理先輩に対しては膨大な感情を抱いているんですよ、この人。

でも、クラブ内で唯一「ラブライブ優勝」を目標に掲げていて最もスクールアイドルという存在を愛しているであろう人間が、自分にはない特別な能力を持った人間に対して憧れの目を向けることを誰が止められるのか…といった感じなんですよね。

梢先輩、本当に味わい深いキャラクターだと思う。

 

つまるところ、DOLLCHESTRAは村野さやかが乙宗梢を超えて天才・夕霧綴理の隣に立てるのか、という挑戦のユニットだと捉えています。夕霧綴理はメインヒロイン。

停滞してしまった夕霧綴理の時間を前に進める物語です。

 

そして、夕霧綴理が一歩前に進むように、乙宗梢も一歩前に進まなければいけない訳です。

それがスリーズブーケの物語になっていくのだと思います。天才に憧れた乙宗梢が、まだ何も成し遂げていない日野下花帆を心の拠り所として前に進む物語。

現時点でも花帆の存在は乙宗梢の力になってるのは間違いないのだろうけど、今後花帆が自発的に大きく動いて物語を動かしていくのかもしれない。

第8話で描かれそうな雰囲気がありますね。楽しみです。

 

しっかりとした関係性を描写出来るのって、個々のキャラクター達が立っているからに他ならないと思います。

蓮ノ空、文字通り全員が物語の核になりうるだけの厚さを持っていて本当に凄いです。

不思議キャラとしての扱いが目立つ綴理先輩ですが、自分の芯自体はちゃんと持っていて、時には梢先輩やさやかちゃんに対しても助言をすることがあります。

 

あと結構強く思うのは、3Dモデルによって色々な絵が柔軟に作りやすくなったことによって生まれた表現力が物語への没入感を高めているということですかね。

キャラクターの一つ一つのしぐさを演出出来るようになったおかげで言語以外にも語る手段を手に入れたといいますか。人間は考えと言葉が常に一緒とは限らない訳で。より生きている人間らしさを演出していると思います。

 

余談なんですが、5chのラブライブ板には「けほスレ」と呼ばれる大人気スレがあります。

花帆ちゃんが幼少期に病弱だった、という過去から派生して色々なストーリーを考察していくスレッドなのですが、そういう展開もあるのかもなぁ… といった感じで僕はかなり好きです。不幸になって欲しい訳では絶対にないけど。

・イラストが凄い

最近のソシャゲのカードって日常の一瞬を切り取ったようなイラストが比較的多くなっていて、ここだけだと別に「よくある」で終わると思うんです。

ただ、蓮ノ空という刹那性を大事にしたコンテンツにおいてこのタイプのイラストを描くことってまた話が変わってくる気がするんですよね。

例えば「神視点の僕たちはこれらのイラストをどの時間軸で見ているのか?」というのはちょっと考えちゃいます。全員が卒業して長い時間が経った後にかつて存在していた青春の輝きを見ているようなタイムカプセル的な感覚も少し感じる。

 

実際、これらのカードが排出されるガチャの名前も「2023 SPRING LIMITED COLLECTION」という名前になっていて、どのガチャで登場したかによってそのイラストの出来事がいつの出来事なのか分かるんですね。

つまり現在進行形のガチャで登場したもの以外のカードって明確に過去の出来事が切り抜かれたイラストなんですよ。やっぱりタイムカプセルと似ていると思う。

 

ところでこのカードの存在、もう半分ミステリーに足を突っ込んでると思う。心なしか梢先輩の髪型がさやかちゃんに似ているように見える。

・終わりに&雑感

記事を書く上で確認や素材の調達も兼ねて蓮ノ空と改めて向かい合ったのですが、やっぱりこのコンテンツ本当に凄いんだなと思わされました。まだ書き足りていないんじゃないか、という感覚すらあります。

軽い気持ちで描き始めたつもりだったんですが、気付いたら9000文字を超える長文の記事になってしまいました。書き始めた時は結構ウキウキだったんですが、筆がノッてくるにつれて色々なことを考えてしまい少しナーバスな気持ちになってしまった節は否めないです。

ただ、少なくてもこれだけ書くことがあるのであれば今の自分はちゃんとこのコンテンツに感銘を受けているんだな、と実感することは出来ました。惰性とかじゃないんだなっていう。自分の「好き」が分からなくなって不安になることって結構あるので、それを確認出来ることは喜ばしいことだと思います。

最初は本当に布教目的を兼ねるつもりだったんですが、どうなんでしょうね?その目的としてはあまりにも書きたい部分を書きすぎてしまった感が否めません。

 

 

あと、これはあまりにも個人的な部分なのでチラ裏程度の話なんですが…

蓮ノ空の刹那性を感じる部分っていうのは物語の話だけではなくメタ的な部分や自分の興味の上での話も含めてだったりします。

先に断っておくと、その部分も含めて今の蓮ノ空を美しく感じているのは間違いないです。

 

蓮ノ空、ほぼ毎日何かしらの供給がある状態が長いこと続いているんですね。生放送だったりストーリー追加だったり。MV動画の投稿だったりもします。

その勢いが長く続くとは到底思えなくて、どこかで供給がストップするのは当然だと思います。それまで続いていた供給が無くなった途端に「勢いがなくなった」と判断して離れる人達というのも少なくなさそうに思えます。自分がそうじゃないとも正直言い切れない。

そして最も怖いこととしては「いつものラブライブ」とも言えるような完成度の低い物語に移り変わってしまうことももしかしたら有り得るのかな、と思っています。これは具体的な根拠はなく、ただ不安があるというだけなんですが。

これがメタ的な部分での刹那性です。

 

次に、見ての通り今の自分は蓮ノ空に相当お熱なんですが、こんなにハマっている状態が長く続くとは正直思えなくて、どこかで飽きる可能性は全然ありそうだなって思っています。エネルギーを全部使いきるというか。

これが自分の興味の刹那性。なんなら数週間後にCD全部売りに行っててもおかしくないなぐらいには考えてます。

 

 

ただ、仮に蓮ノ空が自分にとって過去になったとしても一時期熱量を持っていた時期があるということは大事なことだと思っていて、だから形に残る文章を書いたという節があります。

最近思うんですが、創作ってその時の自分を保存しておくための手段だと思うんです。

逆説的なのですが、そういう意味で自分はブログとして文章を書くことも「創作」と呼ぶべきだと考えています。

僕が蓮ノ空から受けた一番の影響は恐らく創作の素晴らしさを実感出来たことだと思っています。彼女らの刹那的な物語を美しいと思うのであれば、我々が刹那的な現実を残すための創作活動も同様に素晴らしいものなんじゃないかと。

 

この記事を書いている一日前の2023年6月4日(日)に蓮ノ空のライブイベントがありまして、自分も行ってきました。

その時に自分の近くの席にいわゆる「厄介」と呼んで差支えのないであろう方が居たんですね。過剰な応援行為をする、目立ち方が下手な人。

正直かなり嫌な気分になったんですが、それと同時に少し考えることがありました。

それは「自分は二次創作に辿り着くことが出来て幸せだった」及び「自分の考えをインターネットに放流することに抵抗が無い人間で良かった」ということです。実質的に前者に集約されるのかもしれません。

 

厄介って何なんだろうなって考えた時、作品や世界観との対話のエラーが起きている状態と言えるんじゃないかと思いました。

多分彼もコンテンツへの愛自体は持っていて、だからこそはしゃぐことが出来たんだろうと思っています。

でも何か少しのズレがあった。故に会話のキャッチボールではなく一方的な玉投げに近い状態になってしまっていたのではないかと。

 

自分自身、起きてからライブ会場に行く時には"好き"の感情が溢れすぎて電車の中ですら叫びだしそうな気持ちはありました。それぐらいには僕もワクワクしてた。

何でそれをしなかったのかというと、手元のTwitterに文章レベルですらない、まとまりのない思考を垂れ流すことを選択出来たからです。

でも膨大な"好き"の感情を抱えるという点で僕と彼の間に大きな差はなかった。

 

多分だけど、彼は自分がそのコンテンツのどこが好きなのか、みたいなことを深めて考える訓練をしてこなかったのだと思ってます。

自分が"好き"を伝える対話手段として 「〇〇はいいぞ」とか「〇〇しか勝たん」みたいな借り物の言葉を使うことしか出来ず、自分の言葉で表現することをしようとしない。だから大声で叫んだり暴れたりすることで目立つことでしか"好き"を表現出来ない。相手の興味のない話を延々と聞かせ続けることを会話だと思っているような状態。

 

僕は二次創作によって自分の"好き"を外部に発信することを身に着けたし、文章を書いて思考を整理することで自分の内面と対話する訓練が出来ていたからそうはならなかった。

でもそれ以外は何も彼と変わらないんじゃないかと思う。多分だけど、僕は創作的な活動に辿り着けていなかったらライブで厄介行為をすることで自分の"好き"を表現していたんじゃないかと思う。

そう考えると僕が二次創作に辿り着けたことというのは相当幸運なことなんじゃないかと思わざるを得ない。

 

 

終わりになりますが、ここまで読んで頂きありがとうございます。

もしあなたがこの文章を読んで何か一つでも残るものがありましたら、是非とも蓮ノ空の世界に触れてほしいと思います。まずは曲だけでもいいです。

そして僕の話相手になってください。DMでもコメントでも待ってます。