6.12 ポケモンジャパンチャンピオンシップスの2日目を見た

ポケモンの日本大会。

いわゆる本編と呼ばれるソフトで行われるゲーム部門の他に、カードゲーム部門ポッ拳部門など、ポケモンのあらゆる競技シーン別に対戦が行われる。

今回からはユナイト部門ポケモンGO部門も追加されたらしい。自分は全く分からないけど、ユナイトは凄く高い賞金総額の大会も行われているらしいので、多分今回の大会においてもかなり注目を集めていたんじゃないかと思う。

 

自分はソード・シールドを使って行われるゲーム部門を見た。

予備知識と知っていたのはここらへん。

・ザシアンが特に強いこと(ステータスが化け物)

カイオーガが強いこと(スカーフ潮吹きがとにかく驚異的、昔から変わってない)

グラードンが強いこと(上の二匹に強い)

 

いざ始まってみると、ザシアンは全く見かけなかった。ジュニア部門での決勝戦でようやく出てきたといった感じ。ポケモンはメタゲームの世界という面が強いのでトップメタであるザシアンは動きづらいのが理由なのかなぁとか思った。

よく見かけるポケモンというのは居るけど、各選手それぞれ違った個性のパーティになっていてキャラクター数が膨大なポケモンというゲームの特性が上手く出ていてかなり面白かった。

普段シングルの対戦動画ばっかり見てるせいかもしれないけどカマスジョーなんか対戦シーンで初めて見た。

 

正直、全試合において見どころがあって全部の感想を書こうとするとキツいのでいくつか印象に残った部分だけ。

 

・めちゃくちゃ硬いエルフーン

ステータス変化などが重なった結果、HP赤ゲージの状態で弱点タイプの技食らってもギリギリで耐えるエルフーンがメチャクチャ良かった。

これによってもう一度追い風を使うチャンスが生まれていたり、無駄ではないのが

しかもどうもこのエルフーンは素早さを犠牲にしてでも耐久に比重を置いていたようで、恐らくこの結果はある程度計算されていたのだろうというのが凄い。

 

・見せ合いでボーマンダの存在をチラ付かせて相手の地面技を縛る

ムゲンダイナとディアルガという共に地面が弱点のドラゴンタイプの二匹の他に、飛行タイプを持ったボーマンダを三匹目のドラゴンとしてパーティに入れていた選手が居た。

これによって地面技を打ちたいけどマンダの存在が怖いからノーマル技で様子を見る、みたいな展開が生まれていたのが面白かった。

 

・見せ合いでライチュウの存在をチラ付かせて相手の電気技を縛る

後方腕組ライチュウ

ライチュウは相手の電気技を吸って無効化する「ひらいしん」の特性を持っているので、相手からすると"ライチュウが選出されている可能性"を考慮しながら動かざるを得ず、目の前に電気弱点のポケモンが居るのに使えないという状況。

つまり選出してもしなくても存在の時点で意味があるという状態。見せあい有りルールだからこそ生まれる面白い流れだと思った。

他にもこの選手はヌケニンをパーティに入れていて、こいつも似た役割になってると思った。

 

・通常ダイマックスのゴリランダーでサイコフィールドを書き換える

ゴリランダーは基本的にキョダイマックス個体を使うのが主流なのだが、ジュニア部門の優勝者が通常ダイマックス個体を使っていたのが面白かった。

これによってダイマックス技がダイソウゲンになり、イエッサンによって展開されたサイコフィールドを書き換える役割を果たしていた。これが一つの勝ち筋になっていたように思う。

 

ドガスギガス

クソザコポケモンとして名高いレジギガスを大会で見かけることになるとは思わなかった。ここの高揚感凄すぎた。

解説の人がここをきちんと抑えてるのも流石だなと思った。

 

カメックスを死に出ししてオーロンゲを倒すシーン

今回の配信の中で一番アツかった場面。シニア決勝戦

次のターンに確実に守るを成功させる為にカメックスを温存し、キョダイホウゲキの追加効果からのハイドロカノンでオーロンゲを倒し大逆転するシーン。

HP4のカメックスが一撃でオーロンゲを倒せるかどうかは解説の人達ですら未知の世界だったようで、ここの盛り上がりは尋常では無かった。

両選手の感情の発露も印象的。e-sportsってこうだよなって思った。

 

トリトドンが味方のザシアンを倒すシーン

これもシニア決勝戦。この試合はかなり面白かった。

自分的にはかなり高度なことが行われているように思った。ダブルバトルでも中々起こらない状況らしい。

欠伸で相手のヌケニンが眠る訳だけど、この味方殺しの効果によって唯一ヌケニンを倒せるポケモンであるバドレックスを安全かつ最速で召喚してヌケニンの最速起きによる負け筋を潰す場面。

正直ヌケニンが最速で起きてしまったところでほぼ勝ちが確定している状況だったので、あの場面で僅かな負け筋も見逃さずにケアしていく精神力はかなりのものだと思う。

 

最近ポケモン対戦関係のムック本をたくさん読む機会があったので、そういうのもあって今回の配信はかなり楽しむことが出来た。

今作はポケモン本編で初めて据え置き機で発売した作品な訳だけど、これもかなり良い影響になってると思った。3Dの高解像度で描かれたポケモンが生き生きと動くことでより競技として見栄えがあるというか。

やっぱ見栄えって大事だと思う。バトレボ時代の草薙昨日選手の試合とか何回も見返しました。

 

試合自体じゃなくてジュニア部門での優勝者インタビューだけど、負けてしまった二試合目から三試合目に向けての気持ちの切り替えについて聞かれたジュニア選手が「父から深呼吸するように言われていた」という旨の発言をしてた。

父親がゲームの大会について理解があるのだろうなということを伺わせて良いなぁと思った。

 

今回の記事、実はこんな感じじゃなくて「そういえば昔ポケモンでこんなことあったよ」みたいなことを書こうと思ってたんだけど、あまりにも面白くてただただ大会の感想書く記事になっちゃった。