スリーズブーケ『眩耀夜行』の感想

7月末のFes×Liveで初披露された楽曲!Fes×Live曲恒例のMVもあります!

昨日CDが発売しました!めでたいね!

 

蓮ノ空の曲はもちろん全部好きなんですけど、これはクリーンヒットでした。

そもそも全体的にスリーズブーケの曲は自分にとって感情量が大きくなることが多いかも。

自分にとっての「蓮ノ空」の印象はスリブの曲に感じることが多いのかもしれない。

 

この曲が披露された7月末のFes×Liveって金沢駅東口にある鼓門というオブジェクトを会場として行われたんですが、これって余裕で駅前の人がたくさん集まる場所なんですね。

それに対応するように花火大会とか夏祭りを想起させるような歌詞だったり映像の演出だったりが盛り込まれている訳なんですが…

 

本筋の歌詞としては喧騒からどんどん遠ざかっていって光のない方向に二人で走っていくような感じなんですよね。

花火大会をやってる場所から離れて川下で二人だけで線香花火をやりに行く曲だと思っています。

 

僕がかなり伝えたい部分として、感情の上と下がかなり激しい曲だと思うんですよこの曲。

そもそも全体的に楽しそうだったりワクワクしたりする曲調なんですけど、1コーラス目と2コーラス目が終わった後に入るギターの盛り上がりが最高すぎる!

サビの時点でかなり盛り上がってるのにそこに更に感情量が上乗せされてくる!

生音ってやっぱ感情乗るよな~って感じ!

光や人がたくさんある賑やかな場所から遠ざかって寂しい場所に向かうサビなのに、二人の感情はどんどん加速していく訳です…!

 

蓮ノ空女学院って部屋の窓にも鉄格子あるわ指定バスの便数が極めて少ないわで外部へのアクセスを厳しく取り締まる印象(設定)がある訳なんですけど、個人的にこれって逆に外部から彼女達へのアクセスも厳しく取り締まられてる世界観のイメージにも繋がっていたりします。

簡単な言葉で言うと不可侵領域。牢獄かつシェルター。

そんな世界の中でももちろん彼女達の世界の中では様々な感情が日々動いている訳ですが、それは本来僕たちが知り得ないことなんだよなぁという。

 

で、それを前提として聴く最後の音が本当に大好きなんですよ。

サビの歌詞を歌い終わった後にアウトロも一切なく唐突な一音で終わるんですよ。

 

あの激エモギターをもう一度ラスサビ後にやって上手いこと膨らませるだけで絶対盛り上がるし、気持ちよくスッキリと終われる曲に出来ると思うんですよね。

でもそれをしないで唐突に終わって気持ちよく晴らしてくれないのが僕は凄く蓮ノ空の世界観と合ってるなぁって感じました。

 

蓮ノ空っていうコンテンツ、始まってからまだ四か月しか経ってないのにこれだけの情報量と感情量で僕たちを虜にしてくれてる訳なんですけど、花帆たちの世代の卒業を持って多分コンテンツとして一区切りを迎えると思うんです。

その時の我々の印象って「突き放された」に近いものになると思ってます。最近までずっと楽しかったのに「今日を持って突然世界が終わります」みたいな。

もっと言うと多分彼女達の世界はずっと続いていくんですよ。でも「ここから先は君たちには見せてあげないよ」と言わんばかりに幕が閉まっていく感じ。

「昨日までの世界の方がむしろ特別だったんだよ」って宣告される感じ。人間一人の人生をずっと追いかけられる訳がないんだからそりゃそう。みんな舞台を降りて日常に戻っていくだけなんですよ。

 

 

そこに間違いなく熱量は存在しているのに気を抜いたらいつの間にか全てが消えていそう儚さを僕は蓮ノ空に感じていて、それを音楽で感じることが出来るのがこの曲だよなって思いました。

スリブ愛してる。