『DEEPNESS』はまだ未完成なんじゃないかという殴り書き(多分深読み)

ちょっと思ったことがあったのでメモがてら。ほぼ間違いなく考えすぎなので真に受けないで~!

 

今日MVが公開されました。6月度のFes×Liveで初披露された曲です。

この曲は物語においては「半年前に夕霧綴理が作ってきたが、乙宗梢が土壇場で夕霧綴理を立てる振り付けに変えた」という経緯があり、封印に近い扱いを受けていた曲です。

半年経って103期新入部員の日野下花帆と村野さやかを含めた4人体制で披露することになり、我々の前に出てきました。

 

既にMVも付いていて8月にはCDも発売するこの曲ですが、僕は今後クラブに加入することになるみらくらぱーく!の2人、特に綴理と梢と同じ102期生の藤島慈が加わって初めて完成するのではないか、ということをちょっとだけ考えました。

(とか言ってたら今日瑠璃乃ちゃん加入しましたね!めでたい!)

 

まず前提として、102期におけるスクールアイドルクラブは大賀美沙知、乙宗梢、夕霧綴理、藤島慈の4人が在籍していました。

ラブライブ地区大会決勝の直前になり当時二年生の大賀美沙知が引退、次いで一年生の藤島慈が怪我で活動を休止し、乙宗梢と夕霧綴理の二人でステージに立つことになります。

時系列としては沙知と慈が居なくなった後に綴理がDEEPNESSの曲を持ってきて、2人で頑張る為のものとして同曲の振り付けを考えたらしいです。

なので一応「元々慈はDEEPNESSを踊る想定はされていなかった」と考えていいと思います。

 

梢と綴理が抱えていた「半年前の地区大会決勝のトラウマ」って撫子祭でのステージを経てある程度は解消されたと思ってしまって僕はいいと思ってます。

でも102期時代のスクールアイドルクラブが抱えてしまった傷って「夕霧綴理と乙宗梢の足並みが揃わなかった」だけな訳がなくて、先輩の引退後に「3人で頑張ろう」と話していた慈が途中でリタイアしてしまったことについても絶対にあると思うんです。

とりあえず自分の意志で辞めたように見える沙知のことは一旦置いておくにしても、本来は慈も一緒に立つはずだったステージに今度こそ三人で立つ展開があって、初めて102期生たちの問題は完全に解決するんじゃないかと思っています。

それに相応しいのって102期生のトラウマを象徴するといえるこの曲なんじゃないかな。

 

…慈が今現在もクラブに戻っていない理由が「怪我」だけとは思えないし、沙知が自分の意志でどうとでも出来そうな引退の時期を決勝前に設定したのも絶対に何か理由があると思うのですが、ひとまず今回は無視します。

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ここから先はリンクラのカードゲーム部分と関連した話になります。

個人的にはこっちの方がメインです。

 

リンクラにおけるメインコンテンツは音楽の展開に合わせてカードを使うことでポイントを稼いでいくカードゲームです。

説明がかなり難しいんですが、ボルテージを高くした状態でハートをたくさん獲得するとよりポイントが貰える!ということだけ頭に入れておいてくれれば大丈夫だと思います!

 

重要なこととして、このカードゲームには「メンタル」という概念がありまして、これはそのままライフゲージだと思って大丈夫です。

このメンタルは曲が進行するにつれて少しずつ減少していき、0になるとしばらくの間一切の操作が出来なくなります。また、減少速度は曲によって異なります。

なので適切なタイミングで回復スキルを持ったカードを使ってメンタルを回復する必要があるのですが、この曲ってメンタルの減少速度が異常に速いんですね。

このメンタルの消費が速い理由って「バランス調整の為」って言っちゃうことも可能なんですけど、個人的には別の意味を考えても面白いんじゃないかと思います。

 

僕はDEEPNESSにおいてのそれは二つ解釈がありまして、まず一つは「夕霧綴理の隣に立つ乙宗梢のプレッシャー」のメタファーなんじゃないかと思ってます。

半年前に地区大会決勝の舞台で2人でこの曲を披露した時点において、綴理は他の学校からスカウトを受けていて、部活を存続させたい梢としては蓮ノ空を何としても全国大会に進める必要があった訳です。そんな状況で隣に立つのは後に「蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブの夕霧綴理」として知られるようになるギフテッド。

実際、梢が振り付けを変えた理由について語る際には自分の実力不足が原因である旨を語っていて、去年上手く出来なかったこの曲をもう一度踊ることに対しての不安が無かった訳がない。

そりゃメンタルもすり減っていくよっていう。

 

もう一つの方がこの記事的には重要で、「藤島慈が揃わないと成立しない」ということなんじゃないかと思ってます。

このゲームではカードごとに違うスキルが割り振られているのですが、キャラクターごとに持つスキルの種類に傾向があるんですね。

例えば花帆だったらハートを獲得できるスキルが多くて、梢だったらターンごとのバフ効果、綴理だったらボルテージアップみたいな。

 

それで慈においてのそれが何かというと、ズバリ「メンタル回復」です。

現状このゲームにおいてメンタル回復のスキルを持つカードってそこまで多くないのですが、5枚しか実装されていない慈においては全てがメンタル回復のスキルを持ちます。

DEEPNESSは前述の通りとにかくメンタルの消費が激しいので、慈のスキルを使わないと突破するのはなかなか厳しい。

夕霧綴理の隣に立ち続ける乙宗梢の背中を支えるのは、去年共に戦った藤島慈の想いなのだ!みたいな。

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カードゲーム部分の話でもう一つしたい話がありまして、それはDEEPNESS衣装のカード群についてです。

同曲の衣装のメンバー達のカードが実装されました。

 

カードは全部自前です!育成状況がバレる!

 

このカード群、実はキャラクター同士の関係性を意識したスキルデザインになっています。

さやかは「綴理のスキルを使用するとドローされる確率が上がる」、花帆は「さやかのスキルを使用するとドローされる確率が上がる」、梢は「花帆のスキルを使用するとドローされる確率が上がり、ドロー時にAP獲得」、そして綴理は「梢のスキルを使用すると自身の消費APコスト軽減」という特性を持ちます。

初期状態だと重すぎる綴理の使用コストを梢を使うことで軽減したい、その為に1年生組のカードを使って梢を何回も手札に引く、ということです。

僕はこれを綴理をアンカーにしたバトンリレーだと思ってます。他メンバーのスキルって直接的にポイントを獲得できる訳ではないですからね。

 

個人的にはそれは他のメンバーが綴理に向かって想いを託していくようで、蓮ノ空と切っても離せない「継承」の言葉を思わせるような素敵な光景に思えるのですが…

「みんなになりたい」と望む綴理がその形を望むのだろうか、ということは少し思っちゃう。

綴理が特別扱いされている感じは正直ちょっと出ちゃうと思う。

 

何が言いたいかっていうと、このDEEPNESSシリーズの中にみらくら組2人のカードが追加されて、より綴理を強調しないようなスキルデザインになる可能性が無くはないのかなぁ… ということです。

どうやるのかは正直あんまり想像がつかないんですけどね。既に4人軸でのループが完成してしまっている訳なので…

 

 

…まぁ実を言うと、個人的にDEEPNESSって物語上の文脈を背負ったような楽曲かと言われると若干首を傾げるところで、どのタイミングで出てきても成立しうる曲な気もしちゃうんですよね。

だから俺が深く考えすぎって線がかなり強そうだし、別のファクターを提示されることによって「この記事で根拠として挙げた部分って実は弱いんじゃないか」ということにもなりかねない気がする。メンタルの話とかかなりそう思う。

かなり概念的な話も多くなっちゃったことですし。

 

という訳なのであんまり自信がある訳ではないです。当たったら嬉しいね程度。