3月5日。ペルソナファン的には有名な「約束の日」です。
というわけなので、一昨日ぐらいから今日見終わるように調整してペルソナ3の映画を観ました。
一つの映画としてオススメできる内容ではなく、ペルソナ3を既にプレイした人がリッチコンテンツとして楽しむ作品という印象。ペルソナ3ELITEって感じ。
一周100時間かかるド名作RPGゲームを8時間で復習出来るお得な映画。
実際にプレイすれば分かると思うんですが、ペルソナシリーズってゲーム以外のメディアで展開するの相当難しいんですよ多分。あまりにも要素が多すぎるし、体験性が薄い媒体だとどうしても深みが出辛い。
その点、この映画はよくやってくれてると思いました。ゲーム内要素の拾い方が理想にかなり近い形です。物語の本筋関係はもちろんのこと、細部のサブイベントなんかも含めて不快な使い方がほぼ無いです。
あとアニオリパートがかなり良かったです。蛇足ではない感じでストーリーに深みを与えてくれてます。特にゆかりのペルソナが暴走する辺りの病院での下りはとても良い。
多分、某所でもうちょっと詳しく感想を書くと思います(そのうちそこで書いた内容ブログに移植しようかな…)
ペルソナ3のテーマは凄く味気がなく曖昧な言い方をすると「きちんと生きる」です。
どう捉えるかは人に委ねられると思うんですが、自分はその中の一つに「自分の行動に責任を持つ」ってことがあると思ってます。実はペルソナ3のゲームの最初の方にもそんなやりとりがありますね。
「この出来事は自分が選択した結果だぞ!」っていうやつ。ここ一年ぐらい、強くそれを考えてます。
『裏世界ピクニック』という小説に凄く好きな台詞があるので、引用します。
「カルトから逃げるにしても、戦うにしても、自分のことをかわいそうな被害者だと思っている限り、私はあいつらに人生を支配され続ける。だから、考えを改めたの。あいつらは私の人生になんの関係もない。私の人生は私だけのものだって。それを壊すなら、単純に、全部壊してやるだけだって」
宮澤伊織『裏世界ピクニック3 ヤマノケハイ』早川書房,2018年,56項
こういうことをちゃんと考えて言語化出来るの、本当に凄い。
例えば何か理不尽なことが起きた時に、怒ったり文句言ったりすることは簡単なんですけど、個人的に一番優先するべきなのは「自分が損にならない状態に持ち込むこと」だと思います。
怒ったり文句言ったりするのはその手段の一つになれば最強人間なのだと思う。正直そうなりたいかというとアレですけど。
そんなことを考えながら今から音MAD作ります。眠い眠い。