2023.4.16 ウメハラの散歩配信を見た

ウメハラが一週間前ぐらいからやっていた散歩企画がさっき終わった。

仙台から青森までの300キロを一週間ぐらい掛けて徒歩で歩くという狂気の企画。スト5の大きい大会が終わって休憩期間のウメハラにとって今しか出来ない企画であるとは言える。

競技者ではなくて実況者の立場としてプロシーンに関わっている関係で普通に今の期間も仕事があるアールさんはこの企画の為にスケジュール調整してたりして結構大変そう。

 

ウメハラは普段から都内で散歩配信をしていて、その最中にリスナーがサインを求めたり差し入れを持ってきたりと凸をすることは多々あるのだが、今回は企画の性質上そういうことは基本的にNG。

ただ声援はOKとのことで、駅伝のように道でフラッグを掲げている人車ですれ違いざまに声をかけてくる人など中々面白いことが起きてる。2つ目半分暗黒配信だろ。

 

宿代、食費、装備代、メンバーの10日間の時間分の補填、その他諸々の費用をウメハラが負担していて、その額がだいたい200万円ぐらいとのこと。

ただ、平日昼間でも平均5000人ぐらいの同接が居てそれを10日間続けている訳なので広告収入やらビッツやらで割と戻ってきてそうには思える。全額は無理だろうけど。

オッサンが散歩するだけの配信がそれだけの人数を集めて「企画」として成立しているのは大配信時代の流れを感じざるを得ない。

 

企画の告知画像。これの為にデザイナーにお金払ったんだと思うと中々笑える。

画像

 

ねとらぼを経由し、間接的にとはいえYahooニュースでも取り上げられた!

 

個人的に面白いのと思ったのが、今回の企画に「車班」という立場で参加した総師範KSKという人物。

東北の山中は配信に必要な電波が確保出来なかったり、熊の出没の可能性などを考えるとその地帯は車でショートカットをすることになっており、他のメンバーとは別で待機して必要なタイミングで車でメンバー達の下に向かう人員。

 

散歩班とは別にKSKは自身のチャンネルで配信を行っており、ウメハラチャンネルで行われている本配信と同時視聴している人も割といた。具体的には同接が平均2000人ぐらい。

格ゲー配信界隈はVTuberみたいな他の配信界隈とは違って鳩行為を容認する空気があり、それぞれの現状を伝えるリスナーが居たり。配信者がそれを手がかりにして合流する場面もあった。

KSKが散歩組の下に合流する際にだんだん両方の配信に映る風景が重なってくるのも結構アツかった。新海誠の映画。

 

ここで次の画像を見て欲しい。

 

これ、なんで本人が映っていないかというと配信を付けっぱなしで温泉に行っているから。1時間ぐらいこの調子でライブカメラ配信状態と化しているのだ。

自分はその時間帯は見ていないので詳細は分からないのだが、寝る時にも同じく配信を付けっぱなしにしていたらしい?

その間にもTwitchの広告は定期的に流れて視聴者数に応じた広告収入がKSKの手元には入ってくるという。つまりKSKは事実上何もしないで収入を発生させているのだ。

 

ちなみにこのKSKという人物が誰かというと、その昔こくじんやときどもバイトとして勤務していたGAMER'S VISIONというゲームセンターを経営していた人物。

ストリートファイター4の家庭用が出た際に「これからは家庭用が主流になる」と判断し、ゲームセンターの中に家庭用を持ち込んで動画配信を行っていたゲーム配信のパイオニアと呼ばれる人物。YouTube開設よりも更に前の出来事だ。

他にもコロナ禍前の2019年時点でUber Eatsの配達員業務をしていたり、ウメハラよりも先にミルダム公認配信者となっていたり、何かと先見の明があると思う。

 

今回の企画の為の設備にも力が入っていて有能さを感じる。

 

同時配信という点ではもう一人、2日目でハンサム折笠という参加者がリタイアしてしまったのだが、最終日にはウメハラ達よりも先にゴールである花見会場に入り場所取りを行うという活躍を見せた。

その際に折笠の配信では地元メディアによる取材が来たりした。もちろんその様子も鳩により散歩組に伝えられた。

瞬間的に三つの配信で別々の出来事が動いて、それぞれの状況が鳩で共有されるというのはまさに群像劇といった感じ。あんまり配信を見る人間じゃないから分からないけど、鳩を容認しないにじさんじやホロライブの配信だと同時配信の強みがここまで活きないようには思う。

 

例えばときどやカワノはこういうことを企画として配信でやったりはしないだろうし、なんというかウメハラe-sportsではなくゲーセン文化を地で行く人間なんだなぁというのを強く感じた一週間だった。

加藤純一の配信と大きな差を感じないんだよな。